変動損益計算書の読み方

用語を見ただけでは、変動損益を捉えることが困難ですので、実際の数字を元に解説と図式化してみましょう。
企業によっては、固定費項目の人件費のうち、パートタイマーやアルバイト代は、忙しい時にしか採用しないため、売上に伴う経費の変動費に入れて考える場合や、移動する店舗での営業のため、同じく地代家賃を変動費に含めることなども考えられます。自社に合わせたカスタマイズをされると、より分かりやすいと考えられます。
簡単な数字を使って左に変動損益計算書、右に変動損益計算書を元に図に表してみましょう。

例1

変動損益計算書    
       
売上高 100    
変動費 60    
限界利益 40    
固定費 30    
経常利益 10    
       
損益分岐点 75    
経営安全率 25    



例2 もし例1の企業の売上が10%下がったとしたら

 
変動損益計算書   売上10%減
      (金額)
売上高 100 ×90%→ 90
変動費 60 ×90%→ 54
限界利益 40 36
固定費 30 30
経常利益 10 6
       
損益分岐点 75 75
経営安全率 25 15



例2 もし例1の企業の売上が25%上がったとしたら

 
変動損益計算書   売上25%増
      (金額)
売上高 100 ×125%→ 125
変動費 60 ×125%→ 75
限界利益 40 50
固定費 30 30
経常利益 10 20
       
損益分岐点 75 75
経営安全率 25 50



例2 もし例1の企業の売上が損益分岐点を下回ったら

 
変動損益計算書   売上30%減
      (金額)
売上高 100 ×70%→ 70
変動費 60 ×70%→ 42
限界利益 40 28
固定費 30 30
経常利益 10 △2
       
損益分岐点 75 75
経営危険率 25 5



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