■Windows XP Service Pack 2 関連
平成16年9月2日より、マイクロソフト社のウェブサイトである、ウィンドウズアップデートおよびダウンロードセンターにて、Windows
XPのセキュリティ機能強化版であるWindows XP Service Pack 2(以降略してWinXPsp2とします)をダウンロードすることで提供されています。
WinXPsp2の機能概要、提供時期、およびTKCシステムへの影響について、ご連絡します。
この件はWindows XPを搭載するパソコン以外には関係がありません。
- 1.Windows XP Service Pack 2とは?
- Windows XP Service Pack 2は「ウィンドウズ・エックスピー・サービスパック2」と読みます。マイクロソフト社では、Windowsの欠陥修正や機能アップのために、修正プログラムを開発し提供しています。これらの修正プログラムをまとめてコンピュータにインストールできるパッケージを「サービスパック」と呼んでいます。
今回のWinXPsp2では、修正の他にセキュリティ機能強化が含まれ、より強固な環境を構築し、パソコンをウィルスやハッカーから守るために役立ちます。
- 2.WinXPsp2の機能概要
- マイクロソフト社からの情報では、今回のWinXPsp2においては、Windows
XPのセキュリティ機能の強化を行っており、コントロールパネルに新たに「セキュリティセンター」が追加されました。セキュリティセンターでは
- ファイアウォールの設定
- セキュリティホールの自動更新の設定
- ウィルス対策ソフトの監視
などを行うことができます。この他、Internet Explorer(インターネットエクスプローラ:ブラウザ)にポップアップのブロック機能やアドオンの管理が追加され、Outlook
Express(アウトルックエクスプレス:メールソフト)にHTML形式(エイチ・ティ・エム・エル)のメール保護や添付ファイルの保護機能が搭載されています。
WinXPsp2の詳細については、マイクロソフト社のホームページをご参照下さい。
http://www.microsoft.com/japan/windowsxp/
- 3.WinXPsp2の提供方法および時期
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- ダウンロードによる提供
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- ウィンドウズアップデートまたはダウンロードセンターからのダウンロード
平成16年9月2日未明より、サイトに接続しダウンロードが可能になっています。
なお、適用する前に、このページを熟読し、最下部「6.その他」からパソコンメーカーのウェブサイトを合わせてご覧下さい。
- Windows自動更新による自動ダウンロード
平成16年9月28日より、Windows自動更新を設定している場合は自動的にダウンロードされます。
WinXPsp2のプログラムサイズは、ウィンドウズアップデートの実施状況やウィンドウズの構成にもよりますが、
最低でも80MB、最大280MB近くあり、ダイアルアップによるインターネット接続では、ダウンロードに半日かかるため、現実的ではありません。ブロードバンド環境が整っている場合でも、インストールが完了するまでに概ね1時間は見て下さい。
- CD-ROM配布による提供
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- 平成16年9月17日より、全国の主要なパソコンショップや家電量販店の店頭で配布開始
- 平成16年10月1日より、全国約25,000局の郵便局の窓口にて配布開始
ダウンロード版もCD版も無償で提供されます。CD-ROMには、初心者ユーザ向けにセキュリティ対策を分かりやすく解説した小冊子「パソコンの安全対策CR-ROM」が添付される予定
。また、パソコンの専門誌などに添付される予定もあるようです。
- TKCの対応
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- TKCではWinXPsp2を搭載した「SP2専用CD-ROM」をマイクロソフト社から特別に入手し、平成16年10月上旬にTKC会員事務所にTKC自計化システム利用関与先企業用として提供します。
- 4.TKCシステムへの影響と対応
- WinXPsp2をパソコンに登録した場合、一部のTKCシステムが正常に動作しない場合があります。現在判明している点は、以下の3つです。
- Windows ファイアウォール
- WinXPsp2では、ファイアウォールの設定が既定で有効です。ネットワークベースの多くの攻撃からコンピュータの保護が強化されますが、以下のシステムがブロックされ実行できません。
- TKC戦略経営者メニュー21の補助機能「プログラム版数チェック」
- TKCインターネット・サービスでのサイト閲覧
- TKCふるさと求人情報でのサイト閲覧
- Internet Explorer アクティブコンテンツのブロック
- WinXPsp2では、ユーザのコンピュータ上のコンテンツがActiveX(アクティブ・エックス)コントロールを通じて任意のコードを実行したり、スクリプトによって情報を読み出したりすることを防止します。初期設定のままでは、TKCシステムの「虎の巻」のメニュー項目の表示および検索がブロックされ、実行できません。
- Internet Explorer ポップアップブロック
- WinXPsp2では、インターネット閲覧中に表示されるポップアップウィンドウの表示を自動的に抑制します。TKCのウェブサイトから「FX4」および「CA-DRIVER」のASPデモでは、ICAクライアントの設定画面にポップアップウィンドウを使用しています。このため、表示されません。
- WinXPsp2の影響を回避するために「セキュリティ環境設定プログラム」を作成
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- 概要
- 「セキュリティ環境設定プログラム」は、WinXPsp2を適用したパソコンでTKCシステムが動作するように設定変更するプログラムです。
WinXPsp2を適用した場合は当プログラムを起動し、環境設定を行って下さい。川島会計事務所のスタッフが9月1日より順次、自計化システムを利用する関与先のパソコンへのインストールを行います。
- 起動方法
- [スタートメニュー]→[すべてのプログラム]→[TKCツール]から[セキュリティ環境設定プログラム]を選択して起動します。
当プログラムはWinXPsp2を適用したパソコンでのみ起動します。
- 5.川島会計事務所の対応
- 川島会計事務所では、WinXPsp2やTKCシステムの対応について、以下のように対応していきます。
- 平成16年9月1日TKCより提供される「TKC自計化プログラムCD-ROM」によるシステム登録
- 平成16年10月上旬にTKCより提供される「SP2専用CD-ROM」によるWinXPsp2への更新
- 「セキュリティ環境設定プログラム」によるパソコンの設定
関与先の皆さんが各自でWinXPsp2を適用する場合は、上記1「TKC自計化プログラムCD-ROM」によるシステム登録終了後に行うようにして下さい。また、適用後に上記3「セキュリティ環境設定プログラム」によるパソコンの設定
を行うようにして下さい。
- 6.その他
- 各メーカーより、Windows XP Service Pack 2
に関する情報が掲載されています。該当する製品、周辺機器などをお持ちの方は、WinXPsp2を適用する前に必ずご確認下さい。
なお、これらのメーカーによる情報は、今後も更新される可能性がありますので、WinXPsp2適用後もご注意下さい。
川島会計事務所でも、引き続き各種の情報提供を行っていきます。当事務所のウェブサイト「りばぁーあいらんど」を宜しくお願いします。